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利賀村の屋根はソフトモヒカン

9月の初旬、2年生の利賀村研修に同行して、富山県の南砺(なんと)市利賀村に行ってまいりました。利賀村との交流は、本学の前身、宝仙学園短期大学時代からのもので、今年で40年になります。

南砺市役所を表敬訪問したさい、田中市長は、こどものころ宝仙の学生の一団がやってくると、村中がぱっと花が咲いたようににぎやかになったと、楽しそうに思い出を語ってくれました。

利賀村は、人里離れた豪雪地帯にあります。屋根の頭部にとりつけられた雪割り板がそれを象徴しています。遠くからみると、まるでソフトモヒカンのようです。

一部の大都市を除けば、日本中いたるところで少子高齢化と過疎化が進行しています。利賀村も例外ではないようです。

しかし、利賀村のおもしろいところは、自給自足経済に縮小していくのではなく、むしろ積極的にグローバル化を推進して、世界を利賀村によびこもうとしている点でした。市長が世界にむけて売り出そうとしている和傘や、そばのルーツとされるネパールとの交流事業などがそれを示しています。よくみると、ネパール様式を模した建物の屋根もソフトモヒカンになっていました。世界に向けて情報を発信し、また世界の文化を受入れ、土着化させる工夫、ソフトモヒカンの屋根はそんなことを教えてくれているようでした。

ところで、今年の利賀村研修は大成功でした。とくに学生たちのパフォーマンスは、地元の人びとや民宿のみなさんから高く評価されていました。その一端が写真からも読みとれると思います。

また、この利賀村研修について、別のところにも書きましたので、それも最後に転載しておきます。

131001学長だより(南砺市田中市長を表敬訪問)

南砺市田中市長を表敬訪問
市長が手にするのは世界に売り出そうとする高級和傘

131010学長だより(宝仙のアトリエにある作業小屋)

宝仙のアトリエにある作業小屋 
屋根の上につけた雪割板がソフトモヒカンのようだった。
ここは豪雪地帯

131001学長だより(複合教育施設「アーパス」体育館で民踊の練習)

複合教育施設「アーパス」の立派な体育館で民踊の練習
上達が早いので、地元の指導員のみなさんもびっくり。

131001学長だより(民踊を舞台で披露)

舞台で披露。観客に目線を送る余裕もみられました。

宝仙こどもの広場

131001学長だより(宝仙こどもの広場01)

わりばしてっぽう
 

131001学長だより(宝仙こどもの広場02)

利賀村ボーリング場一号店
 

131001学長だより(宝仙こどもの広場03)

人気ナンバーワンだったスーパーボール

131001学長だより(学生のステージ)

利賀村のみなさまに、お礼と感謝をこめて。学生のステージ。
「トトロ」など、全員による宮崎アニメの合唱。
最後の〆は、会場全体で「手のひらを太陽に」。

131001学長だより(ステージに応えて)

利賀村のこどもたちも、ステージに応えて、よろこんでくれました。

131001学長だより(レシピ大賞)

村の食材をつかったレシピ大賞

131001学長だより(民宿にて)

熊だぞ! 民宿の「いなくぼ」さんご迷惑をおかけしました

10年先の日本からのメッセージ

これからの保育者に必要なことは、幼児教育の理論や保育技術だけではありません。急速な少子高齢化と、社会や経済のグローバル化が進む現代、この困難な時代に、未来を育む仕事と取りくまなければならないからです。そのためには、まず現代を生きるひとりの人間として成長することが求められています。さまざまな世界に触れ、異文化を体験することで、視野を広げ、実践的な知恵と行動力を身につけ、人間としての幅を広げなければなりません。利賀村研修をはじめとする本学の課外プログラムがめざすのも、そうした能力の育成です。

利賀村研修は、山村での人びとのくらしや伝統を通じて、「現代のこどもと生活環境のつながり」や「文化のあり方」を学ぶ本学独自のプログラムです。本学の前身である宝仙学園短期大学時代の平成17年・18年には、「利賀村移動授業」が文部科学省から「特色ある教育支援プログラム」に選定されています。

利賀村との交流がはじまって今年で40年になります。この節目の年、利賀村研修に私も同行いたしました。少子化と人口流出により利賀村でも過疎化が進展していましたが、内に縮こまるのではなく、それをバネにして、都会にないものや、伝統的な文化を世界に向けて発信し、世界との結びつきを推進し、世界を村のなかに取り込もうとする村人の姿勢が、たいへん印象に残りました。過疎の村というと、後進的なイメージをつい思い浮かべてしまいがちですが、利賀村はむしろ先進的で、日本の未来を先取りしているといえるでしょう。いってみれば、10年先の日本からのメッセージとして、受けとめることができると思いました。本学も、これを機に、より視野の広い、ものごとを深く考えることができる学生を育てるよう、一層特色のある大学教育の実践をめざしていきたいと考えています。

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