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平成26年度入学式   学長式辞

今年はことのほか寒い日がつづきました。そのおかげでしょうか、寒さに耐えた桜が、入学式にあわせて開花してくれました。こんなに見事な桜のもとでの入学式は、きっとみなさまの記憶にいつまでも刻みこまれるのではないかと思います。

さて、ご来賓のみなさま、本日はたいへんお忙しいところ、ご来席くださり、どうもありがとうございます。心よりお礼申し上げます。また、保護者のみなさま、本日はたいへんおめでとうございます。お子さまは、いま立派に成長され、あらたなステージにむけて羽ばたこうとされております。感慨もひとしおのことと存じます。教職員一同、心よりお喜び申し上げます。

そして、新入生のみなさん。ご入学おめでとうございます。わたくしたちこども教育宝仙大学は、みなさんを心から歓迎いたします。これから4年間の大学生活は、みなさんが専門知識を身につけるだけでなく、人間として成長して、大人となり、職業を選びとっていく、たいへん重要な時期にあたります。未知の世界にたいする不安もあるかもしれませんが、ご安心ください。みなさんが充実した学園生活を送ることができるように、わたくしたち教職員は、いろいろな形でみなさんのお手伝いをし、みなさんをサポートしてまいります。

ご承知のように、本学は、今から6年前に4年制の大学として新たな道を歩みはじめました。まだ新しい、いってみれば伸びざかりの大学でございます。しかし、若いといっても、本学のはじまりから数えると、来年で80年になります。若くても、長い歴史と伝統をもつ大学、それが本学です。

宝仙学園は、先ほど、ご法楽をとりおこなわれました冨田道生理事長先生の、お祖父さまにあたられます冨田斆純(こうじゅん)先生によって創立されました。まず昭和2年(1927年)に、感応幼稚園が設立されました。感応とは、感じあうことで、英語でいえばsympathy(共感)とresponse (応答)という二つの要素から成り立っていると考えることもできます。共感し、相手を思いやり、働きかけていくこと。これは幼児教育で一番大事なことです。感応幼稚園という命名は、ほんとうにすばらしいものだと思います。

この幼稚園創立から8年後の、昭和10年に、本学の前身である仏教保育協会保姆養成所が開設されました。これが、中野高等保育学校、宝仙学園短期大学をへてこども教育宝仙大学へと発展してきたわけです。本学は、民間の保育者養成の世界では、「保育の宝仙」「宝仙の保育」と呼ばれて、高い評価をうけてまいりました。これもみなさんの先輩がたが、立派なお仕事をされてきたおかげです。それとともに、本学が、いろいろな分野でパイオニア的役割を演じてきたことも大きいかと思います。

たとえば、人形劇を幼児教育にいち早くとりいれことが、あげられます。本学の人形劇は、学園の中だけにとどまりません。卒業生がつくる人形劇団「ザ・ほっぴい」は、毎年のように、遠く海外まで出かけて、恵まれないこどもたちのために人形劇を上演しています。本日、式典歌のコーラスを担当し、この場に参列している2年生たちは、昨年12月にわたくしの授業のなかで、「ザ・ほっぴい」の人形劇を鑑賞いたしました。はじめのうちは人形劇なんて、といっていた学生もいたのですが、ブラックライトを使った巧みな演出や、会場全体を巻き込んでいくパフォーマンスに圧倒され、みんなすっかりとりこになっていました。新入生のみなさんも、秋学期には「ザ・ほっぴい」の公演を体験することになると思います。楽しみにしておいてください。

人形劇をはじめ、リトミックなど本学が誇る表現教育は、年齢や、国境や言葉の壁を越える力を秘めております。また保育者自身も、感動を共有することをつうじて、自分の殻を打ち破り、成長することができるのです。

宝仙学園がめざす教育について、創立者は、こう述べておられます。
「真の教育とは、たんに知識や技術を与えるものではなく、それらを自らの人生に活かす知恵を養うことにほかならない」と。

専門知識やスキルはもちろん大事だけれど、それを使いこなし、活かす知恵が重要である。マニュアルを覚えるだけでは不十分で、それを使いこなせるようにならなければならない、と解釈することもできます。

知恵はどうしたら身につけ、養うことができるのでしょうか。ひとつは、外にでて経験をつむことです。もうひとつは、自分の頭で考える習慣を身につけることです。こうしたことをできるのが、4年制の大学です。4年制大学の存在意義もそこにあります。そのために、本学では、さきに述べました表現教育のほかにも、専門研究ゼミや、国内や国外でのフィールドワークを中心とした課外プログラムを用意しております。この課外プログラムには、今年から新たに、オーストラリア研修が加わります。現地の幼稚園での実習をつうじて、保育英語を学び、多文化共生保育を体験するのです。これも楽しみにしておいてください。

みなさんがこれからの4年間の学びのなかで、たとえば保育英語など、もうひとつの専門性や力を身につけて、保育のリーダーに成長されていくことを楽しみにしています。みなさんに、期待しております。

これをもちまして、学長からのメッセージとしたいと思います。

みなさま、ご入学おめでとうございます。

2014年4月2日

こども教育宝仙大学長

山本 秀行

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