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平成30年度入学式 学長式辞(要約)

新入生のみなさん。ご入学おめでとうございます。
わたくしども、こども教育宝仙大学は、みなさんを心から歓迎いたします。

今年の冬は寒い日が続きました。その分、先月17日に東京で桜の開花宣言がでてからは、アッという間に、染井吉野だけでなく、いつもはもっと遅い八重桜も満開となり、春爛漫の入学式となりました。

今日のよき日、ご来賓のみなさまには、年度はじめのたいへんお忙しいところ、ご来席を賜り、どうもありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

また、保護者とご家族のみなさま。本日はたいへんお目でとうございます。教職員一同、心よりお喜び申しあげます。

本学では、先月19日に卒業式をいたしましたが、そのおりに、みなさんの先輩が述べてくれた答辞がいまでも心に残っています。

自分たちが新入生のころを振りかえると、ほかの大学に行った友達は、時間割りがすきまだらけで、学生生活を楽しんでいる。それなのに自分たちは、1限から5限まで授業がびっしりつまっていて、たいへんだった。このままでは押しつぶされてしまいそうだから、自分たちのほうからなんとかしなくてはと、あれこれ考えたそうです。

そうしたところ、ある先生から「保育はおもしろい」、「実習はたのしい」というアドヴァイスをいただき、自分のほうから積極的におもしろさや楽しみをみつけるようにしたというのです。それからは、ずいぶん楽になりましたと述べていました。

そういえば、漢字の「楽」しむは、「らく」とも読みます。辞書によれば、「楽」という字は手鈴に由来するもので、鈴を鳴らして神を呼び、神を楽しませ、病を癒し、やわらげ、らくにしたとあります。楽しむようにすることは、楽になることに通じるのです。

保育の楽しさ、おもしろさはたくさんあります。幼いこどもたちが、成長していく様子を身近で共にすることができることは、何よりの喜びであり、楽しみです。それだけではありません。保育は間口が広く、それ以外にも、保護者や地域社会とのかかわり、さらには経済や政治、グローバル化や環境問題などあらゆることが保育と密接にかかわっています。なにを勉強しても無駄になりません。

一見してかけ離れているようにみえることでも、保育との接点を見つけ、保育にとりこみ、保育者としての引き出しを増やしていくことは、楽しいことです。

保育の楽しさは、教室での座学に止まらないところにもあります。現場にでて、実際に保育を体験するうちに、大学で習ってきたことは、こういう意味だったのか、とわかるときが突然やってきます。ああなるほどと、一挙に世界がひらけ、見通しがよくなる瞬間があります。実習は朝が早く、たいへんですが、あたらしい発見があると楽しくなります。大学での勉強と現場での実習を往復しているうちに、自分が一歩一歩成長しているのがわかってきます。そうなると、どんどんおもしろく、楽しくなるものです。

よく「百聞は一見に如かず」と申します。たくさんの座学よりも、現場で実際に体験し、経験することの重要性を述べたものです。わかることは、頭ではなく、目で、身体でおこなうことなのです。英語でもわかったことを、I see、といいます。見ることは、わかることなのです。また、内容が「つかめた」とか、「飲み込めた」とか、「腑に落ちた」などというように、ものごとの理解には身体が深くかかわっています。

保育のおもしろさ、楽しさは、人間の身体と経験にかかわっていることにあり、それがなによりも重要なことでもあるのです。

みなさんはこれから4年間、大学で学んだことを実習でとらえなおし、身につけることを積み重ねていき、一歩一歩成長していくことになります。

しっかり勉強して、こどもからも、同僚からも、保護者からも、また地域社会からも信頼され、頼りになる保育者を目指してください。

楽しくすれば、そして楽しくなれば、楽になるものです。

これを学長からのメッセージとしたいと思います。

平成30年4月2日
こども教育宝仙大学長 山本 秀行

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