こども教育宝仙大学は建学の精神のもと、幼児教育や保育分野をしっかりと支え、次代を担う人間教育を行っています。
「こども」を学ぶ専門大学として、こどもと関わる力を育てる充実した実践的カリキュラム、グローバル時代に対応する教養教育や本学独自の表現教育に加え、もうひとつの力を養う「宝仙マイスター制度」と学生主体の「社会貢献・地域連携」を通して、さらに学びを深めます。
卒業と同時に幼稚園と保育所において、保育職につくために必要な2つの免許・資格を取得。これらの免許・資格を有することで、幼保連携型認定こども園で「保育教諭」として働くこともできます。さらに本学では、公益社団法人全国保育サービス協会が認定する「認定ベビーシッター」資格も取得できます。
幼稚園教諭一種免許状
保育士資格
認定ベビーシッター
1年次からスタートする「基礎ゼミ」は、10~12人の少人数制授業。新しい仲間とともに課題への挑戦を通して、保育者になるために必要とされる知識や技術、考える力、判断力を身につけていきます。春学期には書くことを学びの中心に置き、授業ノートのとり方やレポートの作成方法を学習します。また秋学期では、お互いの考えを理解しあうために必要なコミュニケーション力の向上を目指します。またゼミ担当教員はゼミ生のアドバイザーとして、学修指導に加え生活相談や悩み事相談にも丁寧に応じています。
コロナ禍の影響でリモート授業が続いた時、ゼミの先生が悩みや不安に思っていることを聞いていただき、心がとても軽くなったのを覚えています。ゼミの仲間たちも、保育者になる同じ志を抱いた学生達で、フレンドリーで温かく、すぐに打ち解けることが出来ました。こうしたアットホームな校風のもと、保育者に必要な学びや資質を身に付けられると思います。(3年 F・Oさん)
1年次春学期の「音楽と表現Ⅰ」で歌やピアノの楽しさ、またその表現の幅広さを知り、基礎を実践的に学びます。秋学期から始まる「音楽実技Ⅰ」では習熟度別にクラスが分かれ、個々のレベルに応じてピアノ(弾き歌い)のスキルを磨いていきます。授業では1人1台ピアノを使えることに加え、空き時間にも自由にピアノを練習することができます。
また、ピアノを用いた音楽の授業が7科目受けられ、このため毎年多くのピアノ初心者が入学しています。
本学では1年次の体験学習「保育の現場を知るⅠ」から実習カリキュラムがスタートします。「保育の現場を知るⅠ~Ⅳ」(1・2年次)は保育実習・教育実習への導入として位置づけられています。その中で実施される体験学習は、大学と隣接する宝仙学園幼稚園、保育所、児童養護施設などの各種施設で、1・2年次の各学期に行われます。こうした実践教育の充実が、毎年入学者の志望理由の1番に挙げられています。
「保育の現場を知るⅢ」は2年次の春学期に保育所について学びます。授業の中で実際に、保育施設見学実習を行い、乳幼児期の子どもの生活や園における生活を知り、保育者の職務の理解へとつなげていきます。この見学実習により、学生たちは保育者になりたいというモチベーションが高まったり、授業と現場イメージがつながることで、授業に対する理解を深めることが出来ています。
「保育の現場を知るⅢ」では、特に体験したかった3歳児を体験でき、頑張って着替えようとする姿や、いろんな子どもから隣に来てと言われた際、とても可愛らしく、改めて保育士になりたいと強く感じました。体力を使う場面も多く大変な仕事だと思いましたが、それ以上にとてもやりがいがあると改めて感じることが出来ました。
3年次の専門研究ゼミⅠ(松﨑ゼミ)では、オーストラリア保育留学を目指す学生を対象に、保育留学に必要な英語力の習得、オーストラリアの文化・歴史、オーストラリアの実習で使うことが出来る教材の作成などを学びます。さらに4年次の専門研究ゼミⅡでは、オーストラリア留学中に、オンラインを通じて、保育留学をテーマとした卒業研究に向けた指導を行っていきます。
このほかオーストラリア保育留学希望者向けに、2023年度から「海外保育事前学習(英語)Ⅰ」および「海外保育事前学習(英語)Ⅱ」を1・2年次に開講します。オーストラリア出身のネイティブ講師による英語力強化、オーストラリアの文化や慣習などについて学ぶことができます。
「オーストラリア保育留学制度」の概要については大学ホームページおよび「大学案内」をご覧ください。
オーストラリアのゴールドコーストで約1週間にわたり実施される「国外保育体験」は2014年から開講しています。国内の授業では、保育英語の習得やオーストラリアの文化などを学び、国外保育体験に備えます。オーストラリアでは保育園の見学、保育実習体験を通して、多文化社会における幼児教育・保育を学びます。この「国外保育体験」をベースに、同じオーストラリアの提携教育機関で、2022年度からオーストラリア保育留学を開始しました。
人口500人ほどの自然豊かな富山県利賀村(現・南砺市)で行う「地域文化体験」は、前身の短大時代から約50年にわたり継続して行われています。2005年には文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」に選定されました。利賀村における人々の暮らしや伝統に触れ、人との交流の大切さや現代のこどもと環境のつながりついて体験的に学ぶことを授業の目的としています。利賀村では保育所、小学校のこどもたちや地域の方々との交流イベント「宝仙こどもの広場」などを開催しています。
こども教育の現場で役に立つ「もうひとつの力」を身につける「宝仙マイスター制度」は学生たちがもっと能力を磨きたいと考える分野のプログラムを選択し、カリキュラムに沿った認定条件を満たすことでマイスター認定証が授与される制度です。現在、「食育おやつマイスター」「身体遊びマイスター」「異文化・国際理解マイスター」があり、さらに2023年度から新たに「こども心理マイスター」が創設されます。
「身体遊びマイスター」では、幼児が楽しみながら身体を動かすことができる遊びを学生自ら創作し、実際に幼児に働きかけて遊びを展開できるよう、実践の場を設けています。
授業と実践において、遊びを創作する上での留意事項、進行の仕方、声のかけ方、配慮する事柄などを皆で学んでいきます。
「身体遊びマイスター」で、こどもが簡単にできて十分に身体を動かすことのできるダンスや体操を一から創作しました。大きな目的は、こどもたちが楽しみながらリズムに乗って参加してくれること。みんなでアイデアを出し合って、こどもでもしっかりと身体を動かせる振り付けを創り上げました。こどもたちが参加したくなる声掛けや促し方も学ぶことができ、この経験は保育現場においても、お遊戯会や運動会などで役立てられると思います。(4年M・Sさん)
専門家の視点から子育てを支援
地域に根ざした活動に力を注いでいます
本学では「こども教育研究センター」を設置し、「子育て支援事業の企画・運営」「こどもを対象とする公開講座の実施」「こども発達支援に関する相談事業」など、専門家の視点から、地域に根ざす子育て支援活動を推進しています。なかでも地域の子育て支援を行う「ぷちとまと」や子育てイベント「HOSENこどもフェスティバル」には、地域の親子が多数参加する中、学生たちも加わり、こどもと触れ合うことで実践的で有意義な学びの場にもなっています。